夏のアンチエイジングの食べ物トマトについて紹介していきます。
トマトからアンチエイジングで注目の栄養「ファイトケミカル」のリコピンが摂れるので女性には積極的に食べて欲しい野菜のひとつです。
美容と健康面のどちらにも効果が期待できる夏が旬のアンチエイジング食材トマトについて、いろいろ見ていきましょう。
夏のアンチエイジング食材トマトは人気ナンバーワン!
照りつける太陽の下、心も体も開放的な季節がやって来ましたね。
その反面、体力の消耗が激しく、紫外線やベタつく汗など、体や肌は常にダメージを受けています。
おまけに、エアコンの影響で夏なのに寒い、なんて人も多いでしょう。
そんな過酷な夏は、赤や黄色、緑や紫といったカラフルな野菜が豊富に出回ります。
その中でも圧倒的人気を誇っている野菜がトマトです!
トマトといえば情熱の国イタリアをイメージする人が多いでしょう。
そのためイタリア発祥の野菜と思われがちですが、実はメキシコ、ペルーといった南米がトマトの原産地なのです。
日照時間が長く乾燥した気候、つまり日差しをトマトは好みます。
南米からヨーロッパに渡り、その後日本に伝来したのは江戸時代といわれています。
当時は絵の題材など、もっぱら観賞用に扱われていたそうです。
明治時代に普及した洋食がきっかけでトマトの人気が高まり、それ以来トマト好きは確実に増えています。
特に近年の人気ぶりには注目です。
農林水産省が公表する「野菜の主要品目の卸売価額(平成27年)」によれば、トマトはダイコン、ニンジンといった根菜類をはるかに上回る1,611億円でトップの座に君臨しています。
人気の理由は、
- 彩りがきれい
- 手軽で食べやすい
- サラダから煮込みまで幅広い用途
があげられます。
トマトのリコピンは7番目の栄養素
私たちが生きる上で必要な栄養素は、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルの5大栄養素と6番目の栄養素といわれて久しい食物繊維ですね。
これらに加え、アンチエイジングに関する研究が続けられ7番目の栄養素として注目されているのが「ファイトケミカル」という物質です。
アンチエイジングで注目の栄養「ファイトケミカル」のリコピン
ファイト(phyto)はギリシャ語で植物、ケミカル(chemical)は英語で化学物質を意味し、ふたつを組み合わせた造語です。
分りやすくいえば、野菜や果物の色、香り、苦味、渋味などがそうです。
トマトの最大の特徴である赤い色は、カロテノイドの一種「リコピン」というファイトケミカルです。
太陽を浴びるほど真っ赤に色づき、強い紫外線から身を守っています。
リコピンの効果とは?
リコピンは中性脂肪や悪玉コレステロールの低下、ガン予防に期待されている他、紫外線によるダメージや疲労を回復させ、シミの原因となるメラニンの生成を抑えるといわれています。
しかも、同じカロテノイドの一種ベータカロテンに比べ、約2倍の抗酸化作用を持っているのです。
そのうえ熱に強く、油と組み合わせれば吸収力が格段にアップするというから驚きですね。
他にもビタミンA、B6、Cなどが豊富に含まれ、アンチエイジングの効果がある食べ物なので女性には積極的に食べていただきたい野菜のひとつです。
トマトの薬膳的な効果と働き
中医学に基づく薬膳では、トマトは生で食べる場合と加熱して食べる場合とで、それぞれ違った特徴を持つと考えられています。
生で食べる場合のトマトの効果
生のトマトは、体にこもった熱を下げ、体や喉の渇きを潤すといわれています。
また、消化を助けるため暑さで食欲が激減する夏バテにはぴったりな食材です。
加熱して食べる場合のトマトの効果
一方、加熱調理したトマトは、冷えすぎを予防し、血を補って巡らせる働きがあるため、血行促進が期待できますね。
ひとつの野菜で異なる性質や食感も味わえ、自分の体調に合わせて選べるなんて嬉しいですね。
トマトの選び方と保存法
美味しいトマトは
①ヘタが緑色でピンとしていて、しおれていないもの
②全体に色が付いているもの
③果頂部(お尻)に星状の線があるもの
です。
次に正しい保存法を覚えましょう。
ほとんどの人はヘタを上にして冷蔵庫にしまっていませんか。
実はヘタを下にして保存するのが正しいです。
なぜなら、果頂部はとてもデリケートで柔らかいからです。
この部分を下にすると傷みやすくなってしまいますよ。
また、冷やしすぎも嫌いますので、紙やポリ袋に包んで保存すると良いでしょう。
もし、食べ切れず残してしまった時は、洗ってからヘタを取り、そのまま冷凍しましょう。
解凍する際、ちょっと水に入れておくだけで、面白いくらいスルスルと皮がむけますよ。
そのまま食べても美味しいし、ジューサーを使えばあっという間にトマトスムージーの出来上がりです。
まとめ
夏野菜の代表トマトの魅力はいかがでしたか。
「トマトが赤くなると、医者が青くなる」という古い言葉がありますが、この意味を改めて納得できたことでしょう。
見た目も中身も人気ナンバーワンに相応しい完熟トマトの力で、夏バテ知らずの体、日差しに負けない肌を目指しましょう。