アンチエイジングの食べ物や食事におすすめの大根について紹介していきます。
冬の味覚の大根はアンチエイジング食材としておすすめです。ではダイコンにはどんな栄養や効果・効能があるのでしょうか?
大根という野菜の食べ方や豆知識についても確認していきましょう。
冬のアンチエイジングの食べ物といえば大根!
冬野菜の代表といっても過言ではない大根。
寒い季節にだしの味が染み込んだ大根は、冷えた体を温めてくれます。
まさに冬の味覚に相応しい野菜です。
大根の魅力は「酵素」!
コトコト煮込んだ柔らかい大根も格別ですが、大根の魅力「酵素」を最大限に取り入れるには、
といった生食で食べることもおすすめです。
そんな様々な食べ方を持つ大根の魅力に迫ってみましょう。
【豆知識】大根の歴史
大根のふるさとは、カスピ海と黒海の間に位置するヨーロッパ、コーカサス地域とされています。
世界的に親しまれている大根の歴史は古く、紀元前の古代エジプト時代まで遡ります。
タマネギやニラとともに、ピラミッド建設に関わる労働者の食料だったのです。
日本へは弥生時代に中国から伝わり、日常的な薬として徒然草に記されています。
その後、江戸時代の飢饉時には切干し大根や漬物といった保存食が生まれ、米に代わる大切な食料だったようです。
また、1年の無病息災を願う春の七草では「すずしろ」という別名で親しまれ、現代にも受け継がれていますね。
【豆知識】大根の品種
青首ダイコン
現在主流となっている品種は、首の部分が青く根が白い青首ダイコンです。
白首ダイコン
白首ダイコンは地域に根付いた品種が多く、鹿児島の桜島ダイコン、千葉の三浦ダイコン、京都の聖護院ダイコンなどが有名です。
カラフルなダイコン
他にも黒や紫、紅色といったカラフルなダイコンも人気で、料理に彩りを添えてくれるラディッシュも、発芽野菜と呼ばれるカイワレも、実はダイコンの仲間なのです。
大根の栄養と効果効能とは?
冬は一年のうちで最も運動量が低下する季節です。
一方で、クリスマスや忘年会、新年会などのイベントが続き、食べすぎや飲みすぎで内臓には大きな負担がかかってしまう時期でもあります。
大根の酵素は美容に効果があるだけでなく、そんな疲れた胃腸もいたわってくれる
- でんぷん分解酵素「ジアスターゼ(アミラーゼ)」
- たんぱく質分解酵素「プロテアーゼ」
- 脂質分解酵素「リパーゼ」
という3つの酵素が含まれています。
三大栄養素の分解を促進させ胸やけや胃もたれの解消に力を貸してくれます。
ただし、酵素は熱に弱い特徴がありますので、サラダやおろしなどの生食で食べましょう。
天ぷらや焼き魚に添えられている大根おろしは、こういった理由があるのです。とても理にかなっていますね。
大根の葉の栄養
さて、1本の大根のうち栄養価が高い部位はどこでしょうか?
答えは葉っぱです。
葉は緑黄色野菜の中でもニラと同じくらいベータカロテンが多く含まれ、強い抗酸化作用を持っています。
茹でるとさらに増える特徴が嬉しいですね。
ビタミンCも根より葉のほうが多いので、葉付きの大根を買ったときは捨てずに食べてみましょう。
大根の根っこの栄養
根の部分の栄養も見逃せません。
ビタミンの仲間である葉酸は、DNA合成や細胞分裂、造血作用に必要な栄養素なので、若い女性や妊婦さんは積極的に食べることをおすすめします。
ダイコンの食べ方【ワンポイントアドバイス!】
栄養価の高い葉は痛みやすいので、買ってきたらすぐに切り落とし、サッと茹でてお浸しや冷凍保存すると良いでしょう。
ところで、皆さんはこんな言葉をご存知でしょうか?
「になか(煮中)、つけじり(漬尻)、なまがしら(生頭)」
ダイコンを調理するとき、
- 煮物は真ん中
- 漬物は尻(下部)
- サラダやおろしのような生食は頭(上部)
が合うという意味です。
ダイコンの特徴をよく表した古い言葉なので、覚えておくと便利かも知れませんね。
このように、ダイコンは部位ごとに食べ方や食感、栄養価も異なるおもしろい野菜なのです。
まとめ
身近にある大根の魅力はいかがでしたか。
先人たちは長い年月をかけて大根を切ったり、干したり、漬けたり、煮込んだり、様々な食べ方を生み出し、私たちに教えてくれています。
日本の気候や風土、日本人の体質やDNAに合う冬の味覚ダイコンを味わい尽くしましょう。