活性酸素とはどんなものでしょうか?
活性酸素から体を守る野菜の抗酸化パワーとはどんなものなのかお伝えしています。
野菜のもつ色や香りは活性酸素を除去するファイトケミカルといわれ、それぞれに効果や働きがありますので順番にみていきましょう!
活性酸素の除去に効く野菜の色や香りのパワー
太陽と大地の恵みを存分に受けて育った野菜たちは、私たちの体に必要なビタミンやミネラル、そして食物繊維を作り出しています。
野菜が作り出す大きな力は、実はこれでだけではありません。
野菜はガンや病気、老化などの主な原因とされる活性酸素から私たちの体を守る強い味方「抗酸化パワー」も作り出しているのです!
活性酸素とは?
新聞や雑誌、テレビなどでよく見かける活性酸素とは、一体どんな酸素なのかご存知でしょうか。
活性という言葉から何となく活き活きと輝くイメージが浮かび上がりますが、実態はその反対です。
活性酸素は溜まれば溜まるほど体をサビつかせるイヤ~な酸素なのです。
私たちは酸素なしでは生きられません。
しかし、酸素は結びついたモノの性質を変えてしまう特徴を持っています。
いわゆる「酸化」という現象です。
食べ物の例
食べ物で例えると、酸化によって色や味、形までも変わってしまい、本来の姿ではなくなってしまいますね。
金属の例(サビ)
釘などの金属も長時間放置すればサビがついて使えなくなります。
私たちの体も同じように、酸化した酸素=活性酸素が蓄積されるとサビが増え続け、
- 細胞を傷つける
- 老化を早める
- 様々な病気を引き起こす
という原因になります。
他にも、活性酸素を発生される有害物質として、
- タバコの煙
- 排気ガス
- 過度のアルコール
- ストレス
- 農薬
などがあり、これらの影響によって体は酸化に傾きやすくなります。
ファイトケミカルとは?
そんな厄介な活性酸素を取り除いてくれる力強い物質が「ファイトケミカル」です。
ファイトは植物、ケミカルは化学物質という意味なのですが、分りやすくいえば野菜の色や香りのこと。
野菜は根を張る植物なので自ら動くことができません。
そのため、強い色や独特の香りを作り出して紫外線や害虫、ウィルスなどの有害物質から身を守っています。
これが抗酸化パワーの源です。
ひとつの野菜にはいくつものファイトケミカルが含まれていて、
- 病気予防
- 健康維持
- 若々しさを保つために優れた機能性
を発揮してくれます。
主なファイトケミカルの色と香りについて
私たちの体にファイトケミカルのどんな色が、どんな影響を与えてくれるのか、主な色や香りの働きをひとつずつ見ていきましょう。
赤色のファイトケミカルの効果
トマトや赤ピーマンの赤色は、メラニンの生成を抑え、紫外線から肌を守るリコピンが有名ですね。
紫色のファイトケミカルの効果
ナスや紫キャベツの紫色には、眼精疲労の克服や動脈硬化の予防に役立つといわれるアントシアニン。
緑色のファイトケミカルの効果
ブロッコリーやホウレンソウの緑色には、抗菌作用、排泄作用に期待されるクロロフィルが多く含まれています。
黄色のファイトケミカルの効果
そして、トウモロコシやサツマイモの黄色には、生活習慣病のうち特に糖尿病の改善に効果があったとされるケルセチン、目の機能に関わるルテインが含まれます。
橙色のファイトケミカルの効果
ニンジンやカボチャの橙色は、体内でビタミンAに変換され皮膚や粘膜を保護するベータカロテンが豊富にあります。
独特な香りのファイトケミカル効果
また、タマネギやニンニク、ニラの独特な香りには、強い抗菌性とビタミンB1の吸収率を格段に上げるアリシン、ミカンやレモンなどの柑橘類の香りには抗炎症作用があるリモネンが含まれています。
どのファイトケミカルもその野菜が持つ色や香りが大きな特徴になっていますね。
ファイトケミカルの料理のポイント
ファイトケミカルの料理のポイントを覚えておきましょう!
油と相性の良いリコピン、ベータカロテン、ルテイン、アリシンを含む野菜は、
などして料理すると、抗酸化パワーを余すところなく食べられます。
生食の場合はノンオイルではなく、少量のオイルドレッシングをかけて食べることをおすすめします。
まとめ
野菜の色や香りは、食欲をそそるだけではなく、体のサビを取ったり、サビつかないように予防したり、私たちにとって頼れる強い味方です。
そして何よりも新鮮な野菜は瑞々しくて美味しいですね。
体に必要な栄養素も抗酸化パワーも兼ね備えた、色とりどりの野菜を毎日の食事に摂り入れて、健康と美容に磨きをかけていきましょう。